屋根の保守工事では、大きく分けて2種類あり、現存の屋根材を全部撤去してしまって、新たな屋根を構造する工事と、現存の屋根材の上から、被せるように新しい屋根を作る工事があります。
前者は葺き替え工事と呼ばれ、後者は重ね葺工事(カバー工法)等と呼ばれています。

葺き替え工事

屋根葺き替え工事は屋根カバー工法に比べて今ある屋根を取り除いて新しい屋根材に変えるので、より軽くして耐震性を上げるなどの付加価値も見込めるカバー工法で問題になりがちな重量増が無い表面の瓦やスレートだけではなく、内側の防水シートなども交換するので全体を刷新できるというメリットが有ります。反面デメリットとしては今ある屋根材を撤去するので、処分費用がかかる(費用が高くつく)屋根材の撤去は音が大きくなりがちなので周辺への配慮が必要(土葺き屋根の場合は土ほこり等)があります。

重ね葺工事(カバー工法)

カバー工法(重ね葺き)は、既存の屋根の上に、防水シート(ルーフィング)と新しい屋根材をかぶせる工法のことです。
スレート、軽量金属屋根などのような平板の屋根材の上からなら施工することができます。

屋根を一度剥がして張り替える工事の場合、剥がす時の手間がかかります。
また、既存の屋根が2004年以前に製造された「スレート屋根(カラーベスト・コロニアル)」の場合、人体に悪影響を及ぼす「アスベスト(石綿)」を含有している可能性があり、屋根材の処分費が高額になってしまうこともあります

瓦補修